05.02.2020

会議「様々なマイノリティとの共存を考える ―アジアとヨーロッパの学生の視点から」

アジアおよびヨーロッパの国々では、民族的、宗教的、また性的マイノリティがどのように扱われているだろうか。ある国ではこれらのマイノリティが法的に保護されている一方で、別の国では世間の否定的な態度や意図的に無視するような政策が続いているのはなぜだろうか。この会議のねらいは、アジアとヨーロッパにおける、LGBTQコミュニティや障害者といったマイノリティに対する世間の態度および公的な政策の違いについて議論することである。

 

Photo: geralt for pixabay

この会議は、アジアとヨーロッパの学生たちが、LGBTQコミュニティや様々な障害を持つ人々など、以前は顧みられなかったマイノリティに対するそれぞれの国での世間の態度や公的政策の違いについて検討する機会を設けることを目的としている。

 

世界の多くの地域では、これらのグループまたその他のマイノリティに対する偏見や差別はほとんどなくなり、社会的に受容され、法的な保護、また過去の差別的扱いに対する補償も行われている。しかし、依然として否定的な世間の態度やこれらのグループを意図的に無視した政策が続いている地域もある。また、同じ国の中でもマイノリティグループによって扱いが大きく違うことがあり得る。

 

例えば、日本では2020年のパラリンピックはメディアから好意的な注目を集めたものの、同性カップルに対する法的権利は認められていない。本会議に参加する学生たちには、過去には見過ごされてきたマイノリティが、それぞれの国でどのように扱われているか、世間や政府の姿勢における変化の有無、またそうした変化がもたらされた場合にはその背景について検討することを期待する。

 

 

会議:「様々なマイノリティとの共存を考える-アジアとヨーロッパの学生の視点から」

 

日程:2020213

場所:城西国際大学、東京

 

協力:城西中欧研究所、城西アセアン研究センター、フリードリヒ・エーベルト財団東京事務所

 

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