02.12.2020

国際シンポジウム 「核軍縮、核軍備管理、核不拡散」 ー核兵器不拡散条約運用検討会議を見据えた日独の視点ー

核兵器は依然として人類に差し迫った脅威をもたらし、一部の専門家が示唆するように、その脅威はむしろ深刻さを増しているという可能性があります。 2021年の核不拡散条約(NPT)の次回の再検討会議に先立ち、本シンポジウムでは多国間核秩序の現状を検討し、核軍縮への持続可能な方法を模索することを目的としています。

 

本年は世界的に困難な状況下、国連創設75周年と核不拡散条約(NPT)発効50周年の双方を祝して、本シンポジウムを開催いたします。

また、2020年には広島と長崎への原爆投下から75年を迎えます。激動する世界秩序を背景に、広島と長崎は核軍縮、軍備管理、不拡散のための努力が必要であることを私たちに思い起こさせます。核兵器は依然として人類に差し迫った脅威をもたらし、一部の専門家が示唆するように、 その脅威はむしろ深刻さを増しているという可能性があります。

他の多くの国々と並んで、日本とドイツは緊密な協力関係により、そのような傾向に歯止めをかけ、 「核兵器のない世界」 という共通の目標に向けて邁進しています。核軍縮と核兵器不拡散条約(NPT)に関するストックホルム・イニシアティブや、軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)等の外交努力は、特に重要なテーマです。

このような努力に反し、核兵器のない世界は未だ遠いように思われます。核軍縮が行き詰まりつつある今、このような状況への打開策はより一層必要となり、無関心による状況拡大のリスクは高まっています。そして非核兵器禁止条約の発効は、NPTコミュニティを二極化し、核兵器のない世界を実現するうえで大きな壁となることが予想されます。

このシンポジウムは、次回2021年の核不拡散条約の再検討会議に先立ち、多国間核秩序の現状を検討し、核軍縮への持続可能な経路を模索することを目的としています。政治、政府、学界、専門家が一堂に会し、本問題について議論します。 1日目は核軍縮に関する日本とドイツの視点を中心に、2日目はアジアとヨーロッパの地域的課題に焦点を当てます。

 

日時:

12月3日(木) 17:30-19:30 (17:00 受付開始)

12月4日(金) 18:00-19:45 (17:30 受付開始)

言語:

1日目 (12月3日) 日本語およびドイツ語:同時通訳

2日目(12月4日) 英語:通訳なし

 

シンポジウムの動画を下記のリンクよりご覧いただけます:

Playlist of the videos of day 1 :1日目/ 日本語・ドイツ語(字幕付き)

Playlist of the videos of day 2 :2日目/ 英語

Video of an interview :本シンポジウム後に実施したレナーテ・テンブッシュ(フリードリヒ・エーベルト財団ブリュッセル事務所所長)による阿部信泰大使(元国連事務次長)および ウルリッヒ・キューン教授(ハンブルク大学)インタビュー(オリジナル言語・英語)

 

協力機関: ベルリン日独センター (jdzb)、 ドイツ連邦外務省 (AA)、フリードリヒ・エーベルト財団 (FES)、日本国際問題研究所 (JIIA)

 

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